並目ねじと細目ねじ

並目ねじと細目ねじのどちらが良いですか? これは、インサートと雄ねじファスナーの両方に関して当社でよく聞かれる質問であり、当社は、並目ねじの方が細目ねじよりも多くの利点とメリットがあると考えています。

並目ねじ

並目ねじは耐久性が高く、ねじ山の剥がれやねじ山の交差に対する耐性が優れています。各ねじ山の高さは対応する細目ねじよりも高いため、各ねじ山の間にはより多くの材料があり、側面のかみ合いが大きくなります。

粗いねじは傷や損傷を受けにくいため、細いねじほど「慎重に扱う」必要はありません。ゲージングや組み立てなど、ねじの浅さにより、細いねじに傷がつくと、比例して問題が大きくなる可能性があります。

並目ねじのファスナーは、細目ねじのファスナーよりもはるかに速く取り付けられます。1/2”-13 UNC ボルトは、1/2”-20UNF ボルトの 65% の時間で組み立てられます。1/2”-20UNF ボルトは 20 回転で 1 インチ進みますが、1/2”-13UNC ボルトはわずか 13 回転で 1 インチ進みます。

粗いねじは、細目ねじほどめっきの蓄積の影響を受けません。粗いねじに同じ量のめっきを施すと、細目ねじではより多くのめっき余裕が消費されます。細目ねじは、各ねじ山の側面間の材料が少ないため、粗いねじよりもめっきの蓄積によるゲージングおよび組み立ての問題が多く発生します。

ロック インサートやその他のねじ留め具を使用する場合、粗いねじの方が細いねじよりもかじりが発生する可能性がはるかに低くなります。 前述のように、細目ねじは回転数が多く、これに細目ねじのピッチ直径の適合がより近いことと相まって、細目ねじでねじのかじりが発生する傾向が高まります。

細い糸

細目ねじボルトは、同じ硬度の対応する粗目ねじボルトよりも強度があります。これは、細目ねじボルトの方がわずかに大きい引張応力領域と短径を持つため、引張とせん断の両方において強度があります。

細目ねじは、並目ねじよりも螺旋角が小さいため、振動による緩みが少なくなります。細目ねじロックインサートグリップコイルは、並目ねじインサートの対応するサイズのグリップコイルよりも柔軟性が高く、振動条件下でもねじが固まる可能性が低くなります。

細ねじはピッチが細かいため、この特性を必要とする用途ではより細かい調整が可能になります。

ねじ立てが難しい材料や薄壁部分にも、細いねじを簡単にねじ立てることができます。

細目ねじでは、対応する粗目ねじボルト サイズと同等の予荷重を発生させるのに、より少ない締め付けトルクが必要です。

まとめ

通常、ほとんどの産業用途では、そうしない正当な理由がない限り、粗いねじが指定されます。軍事および航空宇宙用途では、通常、サイズ 8 ～ 32 以下の粗いねじが使用されます。メートル法のファスナーでは、通常、粗いサイズが最も一般的に使用され、より細かいピッチは入手しにくくなります。